畳を選ぶポイント

「畳を選ぶ」って?

畳は大きく分けて畳の芯材となる畳床・畳床の上に張る畳表・畳の長い方に付ける畳縁(ふち)でできています。それらの素材は品質、特性、価格などでクラスがあり、部屋の使用目的や使用頻度、好みや予算によって選ぶことができます。
畳替えをするときに私たち畳店がご相談させていただくのも 畳床、畳表、畳縁をそれぞれどのクラスを選択するかということです。何をどう選べばよいか畳の”適材適所”を考えてみましょう。

〇畳床について
・ワラ床
稲ワラで作った畳床。部屋の湿度を調整します。踏み心地がやわらかでやさしい最高級クラスの畳床。価格もハイクラス。
・ワラサンド畳床
稲ワラの部材の真ん中に発泡ボードをはさんだサンドイッチ状の畳床。ワラ床には及ばないものの湿度調整ができ、踏み心地も良い。価格は少し高め。
・建材床
発泡ボードと木質繊維ボードで出来ている畳床。軽くて価格が上記の畳床より安価で近年では主流。

〇畳表について
い草を織ってつくられます。縦糸にあたる部材に糸が使われているものが糸引、麻が使われているものを麻引となります。糸引より麻引の方が厚みが増し、耐久性があるだけではなく、見た目や質感が良い。
折り目や目方、色合いで1等・特等のランクがあり、最近では国産のほかに中国産の畳表も使われるようになりました。また、樹脂素材でできたセキスイ美草や和紙でできたダイケンの畳表もあります。い草特有の香りや質感はありませんが色あせがなく、耐久力に優れているので長く使えます。カラーも充実しており、選ぶ楽しさがあります。

〇畳縁について
素材は綿と化繊があります。無地の縁は上品にすっきりとして見えます。柄縁は伝統的なものから今風の洗練されたものなどがあります。
迷ったときは部屋の壁の色に近い地色の縁を選ぶのが無難です。
畳縁によってお部屋の雰囲気が変わるので、選ぶのが一番楽しいかもしれません。渋いものからかわいらしものまで取り揃えております。

畳の適材適所とは?
大切なのはそのお部屋は「誰が」「何を目的として使うか」ということです。
ハイクラスの素材を選べばよいというものではなく、質感や耐久性など使用目的に応じた素材を選ぶことが畳の適材適所と言えます。もちろんご予算も重要な選択ポイントのひとつです。

【仏間と続き間】
来客時や法事などご家族の大事な行事を行う部屋なので国産の麻引などよいクラスの畳表が適しています。
【居間】
家の中で最も使用頻度の高い部屋なので、耐久性があり、質感のよい国産の麻引や糸引の畳表が適しています。
【子供部屋】
お子様の年齢によってもう一度畳替えをするなら国産の糸引。長く使うには耐久性に優れた麻引が適しています。
【その他の部屋】
使用頻度が低いなら国産の糸引が適していますが、お好みで麻引にしてもよいでしょう。
【介護をする部屋】
い草の畳表のほかに樹脂素材でつくったセキスイ美草の畳表を使うと水拭きができます。畳床を特殊なものにすると畳を洗うことができます。

最後に…畳床・畳表・畳縁の組合せについて
車とその内装を考えたとき、高級な本皮のシートをファミリークラスや四輪駆動車に装備しませんよね。畳もそれと同じで、ワラを使った畳床に品質の低い畳表をつけません。せっかくの素材を良さが生かしきれないからです。選ぶ素材のバランスが大切です。
以上を考え合わせて“適材適所”になるよう畳替えをしましょう。

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